岩倉の山車

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    「上之町の山車」
    上之町(大上市場)の山車は、寛永6年(1629年)に制作されたと伝えられています。
    他2町の山車と同様、木製三段組み立てで、三段目の部分は上下に伸縮し、その大きさは尾張地方で最大級を誇ります。
    水引きは、尾張藩の御用絵師であった山本梅逸(ばいいつ)(1783年〜1857年)の手によるものです。
    からくり人形は4体あり、四本柱内に「兄弟唐子(あにからこ)(肩上倒立(けんじょうとうりつ))」(2体)と「乱杭渡り(欄杭渡り)(らんぐいわたり)」(1体)、二層目に「ざいふり」(1体)があります。
    <市指定有形文化財>
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    「水引幕」
    龍の背部の金糸は純度を下げた金を使用。龍の腹部の金糸は純金を使用。2種類 の金糸を使用することにより龍に立体感を与えている。尚、龍の背の金糸は径年 により色に深みを与えることを計算して製作されている。龍の眉は、ベルベット を糸に植え付け刺繍され、これも立体感の強調を意図して製作されている。雲の縁取 り刺繍は絹糸が使用されている。総体的に高価なものとなっており、絵師:山本梅逸 の名に恥じない仕事がなされている。 また、正面を向いた龍の図は数少ない。 生地にはウールが使用されており当時は日本でウール生産されておらず大変高価であった
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    「ざいふり」
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    「兄弟唐子(肩上倒立人)」
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    「乱杭渡り(欄杭渡り)」